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咽頭結膜熱(プール熱)
咽頭結膜熱とは
夏にプールを通して子供たちに流行することが多いのでプール熱とよばれますが実際には、プールに入らなくてもうつります。
アデノ・ウイルスがこれを引き起こしますが、何種類かの型があります。39~40度の高熱が4~5日続き、のどの痛みが強く、目が赤く目やにがでます。さらに頭痛・腹痛・下痢などを伴うこともあります。
伝染力が強いのも特徴です。2006年は流行年です。

治療
特効薬はありません、症状をおさえる治療が中心です。
(解熱鎮痛剤・目薬等)

家庭でのすごし方
高熱:何日も高熱が続きますが、熱さましを使いすぎないように。食事:のどの痛みが強いため、よけい食欲がなくなりますが、栄養がなくても、少しとれていれば大丈夫です。
水分:十分とらせてください。麦茶・イオン飲料等(酸っぱいものはさけてください。) 
入浴:熱があっても、とくに具合が悪そうでなければ良いです。早めにあげてください。

こんな時はもう一度診察しましょう
・のどの痛みが強く、水分もまったくとれないとき。
・高熱が4,5日以上つづくとき。
・元気がなく、ぐったりしているとき。

学校・保育所(学校伝染病に指定されてます。)
熱が下がり、のどの痛みもとれて、食事も含めて普通の生活にもどってからです。
「主な症状がなくなってから2日間」過ぎたら、出席できます。主治医と相談ください。

予防
名前のとおり、プールの水を介して伝染することがあります。水泳前後の手洗い、うがい、シャワーの使用、洗眼などを行ってください。唾液によっても感染しますので、病気の子はしっかり休み、家族も手洗い、うがいをしっかりしてください。

ウイルス性胃腸炎
冬に流行する下痢はロタウイルス・アデノウイルが有名ですが、他にも多数ありますので何回もかかってしまいます。子供さんがかかると、いっしょにいる大人もかかってしまいます。
潜伏期間は1~3日と短く短期間で感染し、感染力は強いです。学校・保育所等で集団感染することも多いです。
    
症状
嘔吐が症状の始まりである場合が多いです。最初の半日か1日は吐き気が続きます。
次第に下痢の回数が多くなり、食べたり飲んだりするたびに出るようになります。
あと発熱・腹痛を伴ったり咳や鼻水などの風邪症状を伴うこともあります。
ロタウイルスの場合は白っぽい便で酸っぱい臭いがします。
症状は3日ほどで通り過ぎますが、下痢は一週間程続くことがあります。

治療
ウイルス性の胃腸炎に特効薬はありません。吐き気や下痢などの症状を和らげる治療となります。あとは食事療法です。絶食にして水分補給を中心にお腹の負担にならないように栄養をとりながら、ウイルスで荒らされた腸の粘膜が再生するのを待つことになります。
水分が取れない場合は点滴が必要になります。重症の脱水では、痙攣が起きる
ことや、意識が不鮮明になることもありますので、ぐったりしている時には急いで受診してください

家庭での過ごし方
病初期には水分摂取(小児用イオン飲料・ポカリ・アクエリアス等・湯冷まし・お茶など)を心がけて下さい。一度にたくさん飲むと吐くことが多いので、少量ずつ頻回にあたえてください。
オレンジなどの柑橘類のジュースは吐き気や下痢がひどくなることが多いので与えないでください。胃腸を休めることが必要ですので、食事はひかえます。
食事の開始時期はこどもの状態にもよりますが、一般的に2~3日後には食欲が回復します。
始めは、おかゆや、よく煮込んだウドンなどを少しづつ与えて、その後徐々に増やしてください。
これは重要ですが。吐いたものや下痢便の中には大量のウイルスが存在しますのでその始末は慎重に行い、手洗いなども確実にしてください。(これが予防にもなります。)
できれば素手ではなく、ビニール等の手袋を使用してください。(ディスポが最良。)

溶連菌感染症 レンサ球菌
溶連菌感染症は一般にレンサ球菌と呼ばれる菌がのどに感染することによって起こります。
(現在の感染症サーベランスではA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と呼びます。)
レンサ球菌は、その溶血毒の種類によって大きくA群からD群までに分類されます。
そのうちもっとも代表的な菌はA群β溶連菌とよばれる種類です。

症状
溶連菌感染症で一番多いのは、のどの感染症です。急にのどの痛みや、さむけ、発熱、腹痛、倦怠感、頭痛がはじまって気分も悪くなります。頸部のリンパ節腫脹などの症状も見られますが、咳や鼻みずはほとんどありません。
典型的な場合は、頬(口周囲を除く)、首から体、四肢に細かく紅い発疹が拡がり、舌はイチゴのようになります。潜伏期間は2~4日です。
溶連菌感染症がやっかいなのは、いったん治ったように見えた後でも、リウマチ熱や糸球体腎炎など、自己免疫反応による合併症を引き起こすことがあることです。

診断
のどからA群β溶連菌を検出します。といってものどの壁を綿棒でこすって、ついた菌
を調べるだけです。国保病院でも行なっております。時間は10分程で結果が判定できます。

治療
のどの検査で溶連菌がいることがはっきりしたら、抗生剤を飲みます。
数日で熱は下がり、のどの痛みも消えますが、薬をすぐに止めると再発しやすいことがわかています。また、いったん治ってから腎炎やリウマチ熱をおこすことがありますので、「指示通りに最後まで薬を飲む」ことが大切です。

家庭で気をつけること
くしゃみや唾液で家族にもうつります。兄弟や両親に同じような症状があれば受診して、のどの検査を受けて下さい。水疱瘡やはしかと違って、何度でも感染します。
食べ物: のどの痛いときは、熱いものや辛いもの、すっぱいものは避けましょう。
水分補給を中心にのどごしの良いものを取らせて下さい。
入浴: 熱がなければかまいません。

こんなときはもう一度診察を
 1.2日以上たっても熱が下がらないとき。(抗生剤を2日服用しても)
 2.のどの痛みが強くて水分をあまり飲まないとき。

保育所・学校
学校伝染病(条件によっては出席停止)ですので、主治医と話し合ってから登所・登校してください。

ノロウイルス
ノロウイルスは普通の細菌よりずっと小さく、電子顕微鏡でなければ観察できないほど小さな粒子です。ウイルス粒子だけでは、増えることができず、人間の生きた細胞の中でのみ増えることができるのです。
※平成15年8月に、SRSV(Small Round Structured Virus:
小型で球形のウイルス)からノロウイルスに名称が変わりました。

どんな食べ物でこの中毒になるの?
かきを含む二枚貝による食中毒が多く報告されています。
その他、このウイルスを持った人がトイレの後で手をよく洗わずに調理をすると、ウイルスが食品に付着してしまい、汚染された食品が食中毒の原因になることもあります。
また、少量(数個から100個程度)でも感染するので、食べ物だけでなく、人→人、人→器具→人などの感染もあります。
気温の低下する冬季(11月~3月)に多く発生します。
だけど、食べ物の中では増えないはずなのに、ちょっと食べ物を汚したぐらいで、なぜ、中毒を起こすのでしょう。

このウイルスは、人間の体内で増えるので、糞便の中には多量に出てきます。また、非常に少量(数個から100個程度)でも感染しますから、ちょっと汚したぐらいと思っても安心できないんです。

なぜ、貝が原因になるの?
下水を検査すると年間を通じてこのウイルスが検出されることが最近わかりました。これが、河川を通って海に流れ込みます。二枚貝は大量の水を吸いこんでえさを取り込んでいて、えさと一緒にウイルスを体内に濃縮しているようです。だから、貝の住む海域がこのウイルスにどれだけ汚染されているかで、貝の体内のウイルス量も変わるのです。
かきなどは栄養が豊富な河口で養殖されることが多いので汚染されやすいようです。
かきには「加熱用」と「生食用」があるから、「生食用」なら大丈夫でしょうか?
しかし「生食用」とは細菌の量によって決めているので、このウイルスが含まれ
ていないという保証ではありません。
新鮮なうちに食べれば大丈夫と思っても、保存方法が悪いから貝の中で増えるというものではないので、新鮮なものでも食中毒になる恐れがあるのです。

この食中毒にかかると、どうなるの?
食べてから症状が出るまでに、通常1~2日かかります。主な症状は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱(38℃以下)などです。
一般的には比較的症状は軽く1~2日で治りますが、まれに1日20回程度の激しい下痢をすることがありますので、油断は禁物です。

案外早く治るんだね。
症状は短期間で治まりますが、その後1週間ぐらいは、便にウイルスが排出されるようですから、調理前の手洗いはしっかりして下さい。

冬場によく起こるってあるけど、どうしてなの?
この食中毒が冬に多く発生するのは、私たちがかきを生で食べるのがほとんど冬場に限られるからではないかと言われています。

どうやったら食中毒にならずに済むの?
かきなどの二枚貝は、加熱して食べるほうが安全です。
加熱する場合は、中心までよく火を通すようにしてください。調理する人は、トイレのあとや調理前に十分手を洗ってください。特に営業者の方は、これらの点に細心の注意を払ってください。

ノロウイルス食中毒の予防方法
家庭では
・かきなどの二枚貝はできるだけ加熱して食べる。
・加熱する場合は中心までよく火を通す。
・調理する人は、トイレの後や調理前に十分手を洗う。
・調理器具にウイルスをつけない、消毒するといった注意も必要です。

営業者の方へ
かきなどの二枚貝を生で客に提供することはリスクを伴います。下痢や風邪に似た症状があった時は、調理に従事しないほうが安全です。やむを得ないときは、手指の洗浄消毒などに特に気をつけて ください。食品や調理器具をウイルスで汚染しないようにしましょう。
ウイルスに感染すると、1週間程度(長ければ2~3週間)は便中にウイルスが排出されますので、症状が治ったからといって油断はでき ません。 
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